novelsのブログ

お題にもとづいた短編小説やふと思いついた小説を不定期更新します

【感想】第10回短編小説の集い「旅」

 

 




こんにちは。貫洞です。

第10回短編小説の集い「旅」の感想を書かせていただきます。小説、特に一気に読める短編小説が大好きなので、読んでいる時間はまさに至福の時でした。小説ってその世界にどっぷり入れるからものすごく楽しいです!(前回は緊張し過ぎて感想書けませんでした・汗)よろしくお願いいたします! 

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 アキタに自分を強く重ねながら読みました。リアルに先月、会社に行かず逆向き列車に乗った者として、「やっぱり会社に行くのかな」とかドキドキしました。現代に生きる、長時間労働に蝕まれた人間の心理がダイレクトに伝わってきました。このあたりは少しゾクッともしました。アキタはどこへ旅に出たのか、気になります。

 

 

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 「えっ!?」と人類が心配になった小説でした。アラタの提示する条件がすごく良くて、わたしが「俺」だったとしたら良い条件での転生を望んだと思います。「俺」がすごくかわいそうで、現代の寂しさが詰まった人間のように思えました。その「俺」にやっと回ってきた「人助けのチャンス」が目の前から消えてしまうのが、とても哀しかったです。余談ですが、「俺」はわたしの中では福本伸行先生の「黒沢」のような優しい男でした。



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期待していた呪術のシーンが、何と言ってもかっこよかったです! 李里と環那は、育ってきた環境が違っても、どこか気が合うのでしょうね。ふたりが仲良くできるように応援したくなりました。この世界観にすぐ入り込めて、とにかく「呪術待ち」状態でクライマックスを楽しみにしてました! ラストは、「旅」の概念をあらためて考えさせられました。李里がどこかに旅立ってしまうのかと思っていたので、ほっとしました。



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若すぎてモテる男は身を持ち崩す…というくだりから、自然とPに注目しながら読み進めていました。冒険の途中での、3人の関係と主人公の内面的描写が好きです。冒険はここでおしまい、というほっとするところからの急展開。ナイフで人を切ったらこんな感じなのかとリアルに想像させられました。痛点のくだりは、本当にそうなのかなと、痛みを感じました。



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前回からお世話になっております。感想を書かせていただきます。

LINEの会話が今のリアルなJKっぽくて、お話最後まで一気読みでした。外に出ないけど、旅。ああ、なるほどと感じました。
そして、リンクを貼ってあった「西へ向かう」がかなりのヒットでした。新幹線で隣に座る人がウザイときついんですよね。ウザさがすっと消える瞬間を共有できて、とても気持ちがよかったです。神様の意味が「喜び」という解釈がとても好きです。


 

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自分の小説の振り返りです。

前回主催者様にいただいたアドバイスの「余分なところをバッサリ切る」「時系列の混乱を回避する」「読む人に虚構と現実の線引きをする」を意識して書きました。最初は苦手だった三人称も、これを書く前に練習したら何とか使えるようになり、小説に一歩近づいた気がします。実際、この小説は全く実体験に基づいていません。実体験は「宮崎が食べ物が美味しい」ってことくらいです。どんどん書いて、レベルアップを図りたいです!



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カムタナクニという世界で、不思議な遺跡から伸びる影。その涼しさを体感して、不思議な内省の旅へ出る、この流れが素敵でした。商魂たくましい君足さんのキャラが立っていて好きです。集光装置などの仕組みをわかりやすく説明していて、世界観が際立って伝わってきました。本当に森へ冒険に行ったとき、影の出来ている場所を探して思い出してしまいそうです。



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前半は「本当に美しい人なのだろうか…出オチということはないだろうか…」と変なハラハラ感で読みました。ふたりが出会ってからはシェリーが主導権を握っているのが面白かったです。好奇心旺盛な語り部に感情移入して読みましたので、AとB両面読みましたが、Aの方がドキドキしました! これからどんな旅が始まるのでしょう? まさに「旅」に思いを馳せたところで物語が終わりました。読後感が「高揚」でした。




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お国柄が出るバス旅行。来ないバス。バスターミナルで暮らすように生きる人々のくだりは旅の香りが漂って、読んでいるだけで旅情に酔ってしまいそうでした。titsとコリーナの関係、コリーナの生活、謎がいっぱいです。続きが更新されるのを楽しみにしております。それまでは想像で楽しみます。



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「旅」を見送る側のお話し、職場の雰囲気も良さそうで、素敵なお仕事だなと思いながら読み進めました。個人的に電車の乗務員の仕事にとても興味があったので、前半は旅情を楽しんでいました。しかしまさかの出会いに、まさかの展開、ふたりが無事再会できることを願わずにはいられません。

 

 

 

hayami-toyuki.hatenablog.com


子ども用スマホって画面が小さくてチョット見づらいんですよね。。すみません、スマホに目がいってしまいました。小学生の女の子がお母さんに会いに行く冒険の旅、トラックにドーベルマンにヤンキーぽいお兄さん、世の中って怖いなぁと子ども目線で思いながら読みました。茜ちゃんがとてもかわいそうで切ないです。。


 

sakuramizuki20.hatenablog.com

 
レイがどんな姿なのか、最後まで想像できませんでした。ちょっとびっくりです。旅立ちの姿は目に浮かんできました。こういう体験が小説の中で一番好きです。(目の前に姿かたち、風景が浮かんできたとき)孤独な種族にも心があって、人間より少し、群れなくて大丈夫、少し長く生きる、少し不思議なことが起こせるということに「憧れ」を感じました。面白かったです。

 

 

 

hjsmh.hateblo.jp

 

 お母さんが人生で最後まで貫き通そうとしているお父さんへの愛情が、びっしり伝わってきました。自身を重ねてしまったのもあるかもしれません。長年連れ添った人と老後を迎えられることは「しあわせ」だと思います。それが欠けてしまった人は、自分を鼓舞して強く生きるか、別のしあわせを探しにもう一度旅に出るか、選択を迫られる。

…すみません、お母さんにばかり注目して読んでしまいました。息子が誘ってくれる旅行は、お父さんだけを愛することを選んだお母さんにとって、優しい時間になると思いました。

 

 

 

nisinao.hatenablog.com


眼だけで旅をするんですね! 旅を請け負った少女のさばさばとした感じが好きです。最近テレビ番組で、旅の番組が充実していると聞いたことがあります。視覚、聴覚は完全に旅に行った気分になれると言っていたのを思い出しました。
手のひらに眼がある、という世界がとても新鮮でした。





感想は以上です! 今回も楽しく参加させていただきました!(万一感想が抜けていたら教えてくださいませ)

主催者様、素晴らしい場所に参加させていただき、ありがとうございます! 「納涼フェスティバル」の方も参加予定です! 


それでは、また。
 

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